大黒さまについて

先日当山に三面大黒天を奉祀致しました。六十日周期で迎える甲子日は大黒天の縁日に当たります。

大黒天は梵名を摩訶迦羅天 と申します。摩訶(Mahā)とは大・多・勝の三つの義があります。迦羅(kāla)とは時・黒の義です。

胎蔵法曼荼羅の外金剛部院北方に坐します。また、隋の蕭吉が著した『五行大義』では北方は黒色が相当します。十二支では北方が”子”に相当する事から眷属(=使い)の動物が鼠であると考えられてきました。

十干の甲は五行思想上は青色が配当されます。十干十二支の甲子は青黒色にして、摩訶迦羅天の御身と同色となります。

以上のような伝承と信仰から甲子祭として大黒天をお祀り致します。密教修法 には「大黒天一時千座法」が相伝しています。

簡潔に紹介しますと一時の内に千日分の供養を行い、願意の成就を祈るものです。その際に豆を加持して御真言を念誦します。

これよりは甲子日が巡る度、この修法をして有信の者への福徳施与を祈念させて頂きます。

文京区 東様より

一升枡を奉納頂きました。次回の甲子祭で至心に祈念した加持豆を法施として郵送させて頂きます。この度も尊き布施を頂戴しました事、心より御礼申し上げます。

南無遍照金剛

前の記事

日用品奉納の御礼

次の記事

御酒の奉納