真言宗僧侶を志す方に指導教授を行なっています。

※当山修行による僧籍取得は真言宗醍醐派になります。現在3名が修行中。現在、修験教師の徒弟教育はしておりません。

入門の条件

心身ともに健康で神仏を尊び師長を敬い誠実に修行に当たれる方。

年齢は十八歳以上である事。(未成年は保護者の承諾必須)

求道探究の心を堅固に護法継燈を誓約できる方。

機械的にどれだけの期間で資格取得というものではありません。修行者の習熟度を鑑みて次の行位へ移動します。短期間で入壇灌頂をお考えの方はお断りです。

宗教者を目指すにあたって人格や修行に対する覚悟を判断して、入門の許可を出さない場合もあります。

※宗門規定の行位のみを履修して教師資格を取得して修行は終わりではありません。そこで初めて諸法を学ぶ事が出来ます。

※入門して直ちに得度ではありません。先づ発心式(在家信徒向け)を行い、仏門に帰依して菩薩戒をお授けします。

それから童稚の間に学すべき事柄を習学して、機を撰んで正式な得度式を行わせて頂きます。


◎真言宗教師(阿闍梨)を志望する方

行位課程は次の通り

・出家得度

これまでの四恩(氏神、国王、父、母)に感謝をして、三宝に帰依を誓い戒名を授かり仏弟子となる。沙弥(求寂)戒を授かります。

 ※当寺では勧修寺流の名匠實範師の次第を執行します。醍醐に於てはこの次第を用いる事が故実です。

・受戒

 東密法流の多くは有部律を戒相にしています。

 最低でも年限を隔て受者の年齢器量を判別して受戒すべきですが、菩薩戒、沙弥(求寂)戒、比丘(具足)戒を授かります。

 (※当寺で執行する場合、大乗小乗問わず通戒である十善戒を戒相に行う慈雲(飲光)尊者の受戒式を用います。)

 これらを具足して初めて僧伽を構成する僧侶であると言えます。併し、金剛乗(真言密教)の修学にあたり三昧耶戒を受持しなくてはなりません。

 現在、真言宗では伝法灌頂の儀式中で三昧耶戒の授受があります。

・四度加行

密教修法の基礎修行。四度とは十八道、金剛界、胎蔵界、護摩の四箇を指していいます。

 現今の東密法流は一流に非ざる相承を含めて、諸法流伝授で伝えるには百二十九相承。その内、中心となる野沢十二流といいます。

 大師より真雅、源仁と次第して聖宝・益信の両師へ血脈が分岐。

 聖宝門下の流系にいる仁海を小野流祖、益信門下の流系にいる寛朝を広沢流祖と仰ぎます。

 四度の履修にあたり小野と広沢で順不同あり。

 小野方:十八道→金剛→胎蔵→護摩 (建立護摩の儀軌に依拠)

 広沢方:十八道→金剛→護摩→胎蔵 (瑜伽護摩の軌に依拠)

 醍醐法流は小野方に準ずる。他法流による伝授加行も可。

・伝法灌頂

 当寺修行者の灌頂入壇先は総本山醍醐寺になります。灌頂には三種あるいは五種の別があります。

 ここでは初後夜に大阿闍梨が受者を曼荼羅に召入し、両部の阿闍梨位を付属される儀式。

 灌頂が終わって僧階取得が可能になり、真言宗教師となります。


住職よりメッセージ

入門修行を志す方はご相談ください。阿闍梨や行者として道を生きる選択はとても人生観が変わる事です。

師弟関係を結び入門して徒弟(交衆)となる事も深く重いものです。

その為、安易に道場や師僧を決めず本当に貴方の心で信頼して決定するべきです。

判断を急かすことも致しません、諸師の門を叩いて見てください。

目で視て耳で聞き、自分の足で訪ねて判断することが大切です。


お問合せ

042-201-6945受付時9:00~17:00
[急時のご用件には24時間対応]

メールでのお問合せはこちら