当山は旧来の檀家制度を用いない信者寺です。半ば強制的に信仰心なく、菩提寺と付き合わざるを得ない…。そのようなお考えの方も現代では多くいらっしゃいます。時代変遷と共に個人の信仰を尊重して納得する形を求めて、当山では入檀料や離檀料も御座いません。ご本尊さまや真言の教えを頼ってくださる方に精一杯お応えする、それが方針です。それ故に固定の寺院収入はなく、臨時の祈祷や法事・葬儀のお布施のみで寺院護持にあたっております。

明治時代に西洋諸国を模倣して文明化を推進してまいりました。奈良時代に仏教が伝来して幕末頃までは、諸藩大名や地方豪族などが仏教寺院を経済支援しました。また寺院が荘園を所有したり小作することで経済を循環させる事が出来ました。そのため僧侶は仏法の習修だけに専念して、教えを身に具えて説法したり祈願、供養を以て社会と民衆に還元してゆきました。それらの主な理由として、僧侶は生産と経済活動を戒律で禁止されている故です。

日本人の文化・思想・建築にも深く根付き、資本主義が支配する現代にあっても精神の豊かさを説く仏法がこれからも続くことを願い活動して参ります。タイやスリランカ、カンボジア、チベット等の同じ仏教国とは違って、お寺や僧侶に布施をして支えることが習慣化していません。法事や葬儀に対するサービス料として支払われているのが実状です。併しながら、布施行による功徳や深旨はあらゆる経典に典拠があり仏教の精神として重要なものです。三宝(仏・法・僧)が敬礼の対象としてあります。仏は法を伝え遺して、その法(教え)を僧侶は相承実践する。これにより現代に至るまで仏教の内容が正しく相伝されています。

新寺建立して檀家制度を持たない選択は難しい課題が多くあります。活動が続けられる限り少しでも仏法を相続してゆきます。

寺院では日夜を問わず曼荼羅一切の諸仏菩薩に対して礼拝供養を行います。そのため、善意による信仰心から御宝前にお供えするロウソクやお線香などを奉納して頂けますと幸いです。喜捨して頂きました浄財の用途が明瞭となっています。

以下のリンクより、寺院活動で使用する日用品のご寄進が頂けます。

https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/30WIUFD626EXS?ref_=wl_share (※外部サイトAmzon.co.jpへ移動します)


下記の寄進を頂けます方はメール・お電話などでご一報下さりますと幸いです。ご芳名と願意を伺いまして、別座の特別祈願をさせて頂きます。

〜辯才天女の奉納寄進のお願い〜

令和六年四月吉祥日に八臂辯才天女十五童子尊像を勧請奉祀致しました。

・八臂辯才天 傳:弘法大師御作 銅鋳工

裏彫に弘仁十一年と謹刻有り

・四天王木像 傳:安阿弥(快慶)作

・十五童子 傳:大宮(七条大宮仏所か?)作

村山辯天講 勧進のすゝめ

令和六年五月五日開眼法会を門弟と助衆参集のもと厳修致します。嵯峨帝の御宇、弘仁年間は大師が高野山御開創(816)や天下大疫(818)に際して『般若心経秘鍵』を講じられた期間であります。辯才天女は梵名Sarasvatīと云い、もとは水神としての性質を持つ天竺の神様です。水の徳用は湿潤や流動であることから、弁説智能の外徳を象徴されるようになりました。転じて妙音説法による教化は、所知障を摧破して正法に引入摂受する事を表します。故に護国三部経で有名な『金光明最勝王経』に出でる八臂の尊容は是等の神徳を武具として象徴しお持ちになられております。正法弘通を祈請して弘法大師や傳教大師はこの尊に帰依したと伝承されます。私も弁天祭祀を肇める本旨は祖師の御心のまま、正法輪が転じられ有縁無縁一切の含識が安楽を得られん事を願うものです。平安の古像である此の辯才天像は祖師の意にて、世に顕され悠久の時を静かに見守って来られました。辯才天女の威徳により、近年の流行病や政治の混乱による人心の乱れが鎮静され福徳円満じて智火の燈が盛んならん事を。勧請にあたり借金をしてお迎えしましたが、この不退転の決意のもと至誠に供養をして参ります。ご支援頂きました天布施は勧請費用の一部返済と供物に宛てさせて頂きます。

志納金一口 一万円

十口以上の喜捨を頂きますと永代守護の木札をご祈祷の上、ご郵送にてお送り致します。

〜聖天尊の奉納寄進のお願い〜

村山聖天講 勧進のすゝめ

令和五年三月吉祥日に大聖歡喜雙身天王(通称:聖天さま)を勧請奉祀致しました。威力広大の徳は甚深にして、大日如来最後の方便と称されるが如く聖天さまはあらゆる人々の願いを聞き入れてくださいます。貧乏寺ゆえに堂宇も無く一室にての祭祀では御座いますが、尊天の功徳を普く施与したく発起しました。その威光を感じ取って頂くべく、尊前の荘厳に勧進を願うものです。奉納施主には下記のご祈祷を奉修し寶牘を郵送あるいはご来山頂いてのお渡しをさせて頂きます。

志納金

10,000円以上 祈禱寶牘

1,000,000円以上 施主毎の銅天像を造立し当山預かりで供養致します。祈願の際は施主様の尊天像に対して浴油修法致します。当山の聖天信徒になられた方はいつでもお申し付けください。祈願料は永代無料ですが、お気持ちで奉納頂けましたら御宝前に捧げます。聖天さまに預かりました天布施は聖天さまの事のみに用いる事を約束致します。

祈願の成就には必ず御礼参りと願ほどきをお願い致します。


◎振込先

勧進者は予めその旨お伝え頂きご相談頂けますと幸いです。

・三井住友銀行 東大和支店 

店番号:852 普通口座:4317520

名義:十寳山神應寺 西郷俊玄